一番役に立った“経験”とは

キャリアって何?

私は過去に2度転職をした経験があり、いずれも業種を飛び越えての転職でした。コーチとして独立をするときを入れると3回フィールドを変えたということになるのかもしれません。

『今更、違う畑に足を踏み込むってなかなか勇気がいりますよね』と声をかけていただくことも実際に多くあり、私自身もそう感じていたことがありますが、今思うとたとえ別の畑であっても自分の経験はすべて生かされていて、ムダなことなんてひとつもなかったと断言できます。

そんな風に感じるのは、自分の過去の経験が与えてくれた視点の数だったり、その経験から得た自己信頼だったりするのですが、そんな風に思えなかったときに持てていなかったのは、過去の自分のしてきたことを正しく自分で評価する力でした。

もし、あなたが今の私には人に誇れるようなことなんて何もない、と自分に自信を持てない状態にいるのであれば、本当にそうなのか?とぜひ一度自分を疑ってみてください。自分では強みでもなんでもない、と決めつけてきた出来事があなたにしかない強みなのかもしれません。

というのも育休をとることで、自分のキャリアが止まってしまう、育休あけのブランクがあるので仕事についていけるか不安・・と言っていた方が、仕事復帰後時に時間内でよりよい成果を残す働き方を身に着けていたり、新人指導が格段に上手になっているなんて、よく聞く話です。

自分自身がマイナスに捉えている出来事でさえ、捉えようでいかようにも活かすことができるのだと思います。

すべての経験が‘強み‘に変わるかもしれない

営業の仕事を離れ、人事として教育研修を担当するようになったとき『私は、教育研修なんてしたことがない、たくさんの人前で上手に話せるだろうか、伝えられるだろうか』と不安に思っていたころ、『今まで現場でたくさんの新人を見てきましたよね。そのときのように伝えればいいんですよ』という言葉を当時の上司にもらい、いくらか心が軽くなりましたが、まさにその通りなのだと思います、

実際に、営業職の当時は天性の営業センスを持つ人をうらやましく思ったり、勝てないな・・と感じることもありましたが、営業としてあらゆる失敗をしながら、結果を出せない新人の時期を味わいながらも、前例がないことを手探りで行った経験や、たくさん苦い経験をしたチームマネジメントでの経験ほど人事部で役立ったことはなかったのです。

コーチがいろんなバックグラウンドを持っている人が活躍している職業とするならば、過去の自分の経験達に価値を吹き込み生かすことができているからなのだと思います。

成功した経験や、誰がみてもすごいとわかる実績だけに価値があるわけではないと感じるようになってから、人事の仕事はとても楽しくなりました。失敗ばかりしてきた自分の経験が、宝物のように感じたからです。

どんなに秀でた素質を持っているかよりも、今の自分を自分で活かしきれているかで、きっと何倍にも力は引き出されていくもの。コーチングはまさに自分で自分を活かすために、より自分を知る技術でもあるのだと思います。

 

What is `コーチング‘

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Profile

TCS認定コーチ/一般社団トラストコーチング法人営業部
藤田 純子(Junko Fujita)


大手人材会社で8年間医療福祉業界の人材サービス業に携わる。手がけたスタートアップのうち、介護職の人材紹介部門はのちに業界トップシェアを獲得。
その後、同社人事部にて教育部門を設置。新人研修、リーダー研修など年間のべ1,500人以上の幅広い社内の人材育成研修を担当する。


現在は、トラストコーチングスクール認定コーチ型研修講師として、企業研修や、ビジネスパーソンへの個人コーチングを提供。