営業の仕事を始めたとき、『営業』ってとても難しい仕事だと思っていました。
転職支援の仕事を始めたとき、目の前の人が何に困って、何をつらいと感じてどんな未来に置かれた時にその方の思うような働き方ができるのか全く線で繋がらなかったものだから、きっとトンチンカンなことも言ったし、わかってないなー、と落胆させてしまったこともあったかもしれません。
初めてご転職支援をさせて頂いた方からは、『なんか、全然考えてなかった選択肢でしたが、頑張ってみようと思えたので。』とありがたいお言葉を頂いたけれど、何が相手の心を動かしたのか、当時の私は全然わかっていませんでした。(ただただ嬉しく、ほっとした気持ちの方が大きかったなぁ)
ただ、全然わかってなかったけれど、一緒に職場見学に行き眼を輝かせながら、『ここで働けたら、こんなこともあんなこともできそうですね!!』と勝手に未来を想像して、わくわくした気持ちを抑えきれず一生懸命話していたことは今でも覚えています。
あれから年月はたつけれど、どんなに相手にメリットを伝えられても、理路整然と語られても、心が動かないことがあるように、人の感情を動かすのはやはり相手の未来を想像しながら伝える熱を帯びた言葉なのではないかと思う今日この頃。
とはいえ、長く走り続ける中で息切れしたこともあり、頑張りたい、頑張らなきゃという気持ちと思うように集中して行動できない自分の扱い方に困ったこともありました。
淡々と、雑音を消して、目の前のことに集中し続けるために今追加された視点は、自分だけではなく誰かへの貢献に繋がることを強く感じていることと、過度に、自分を責めずにすむ 抜きどころを意図的に作るようになったことでしょうか。。
何かと比べて自分を評価していたときは、頑張り切れない自分が嫌に感じることもあり、
ほんとうに頑張ったといえるの?
もっとできたんじゃないの?
あなたはこんな程度なの?
とかなり厳しい言葉ばかり、かけていることも多かったのです。これだと、確かに自分も疲れてしまうかもしれません。
我武者羅に働いた二十代は私の基準を作ってくれたかけがえのない時間であり、大切なものを抱え続けながら、遠くまで走るために足りない視点に気づくたくさんのきっかけを私に残してくれました。
過去の私にこんなに応援される三十代半ばを過ごしてるなんて当時は思ってなかったー(笑)
ここ2日の私の口ぐせは、間違いなく『寒い、、!』なのですが、心の火は淡々と燃やしながら今年を気持ちよく終えられるよう頑張ります。