クリスマスを過ぎると、一年の終わりまでもうあっという間ですね。この季節になると、一年間お世話になった方々へのご挨拶の連絡が続きます。今年は足を運ぶことも叶わないので、電話やメールでのご挨拶もとても多かったです。
時期的には、何かとバタバタが続くこの季節ですが、そんな中でもメールの最後に思わず微笑んでしまうような一言を添えてくださる担当者さまとのやり取りに、改めて『マナー』とは何ぞやと考える機会を頂きました。
というのも、以前『おたくの営業さんは、いつも定型文ばかりで、逆に伝わっているのか不安になることがあるのですが。』とお叱りをいただいたことを思い出したのです。当時、お叱りを受けたメールを見直すと、確かに何も間違ったことは送っておらず、失礼な文章でもないのだけれど、テンプレートのようで温かみや人間味の感じられない文章だなぁと感じたことを覚えています。
文面だけではなく、ビジネスマナーにはひとつの正解の形はありますが、『実際にマナー研修などで学ばせても身についていないように思う』という悩みを人事担当者さんからお伺いすることもしばしば。知っているからできるというものばかりではなく、相手や状況に合わせてどのように行動に表すかを変化させていくことが大切なものも多いのです。
例えば、席次ひとつをみても、上座に目上の方をお通しするのがマナーではあるけれど、その方のご年代や状況によっては必ずしも上それが相手が喜んでくださることに繋がるとは限らないといった具合に。
そんな相手の状況や気持ちに思いを馳せながら関わり方を変えていくために、切り離せないのは想像力と、『ビジネスマナーの捉え方』をアップデートすることなのかもしれませんね。
私にとってのビジネスマナーは、誰にとっても心地がいい、相手をおもう気持ちが根底にあるもの。
メールひとつとっても、その方の顔が浮かぶような一言が添えられているだけで、相手がぐっと近づいて感じられるように、定型のやり取りで終えてしまうのはとても勿体ないなぁと感じたのでした。
相手の心がほぐれるような一言を添えるとしたら、あの人にはどんな言葉を伝えようか?と考えながら年末のご挨拶を作成するのは、私までとても楽しかったです。