生活様式も変わり、増えたことのひとつが映画鑑賞。この週末は、コーチ仲間におすすめいただき、気になっていた「船を編む」を始めて視聴しました。
言葉の意味を知りたいとは、誰かの考えや気持ちを正確に知りたいということです。
それは人と繋がりたいという願望ではないでしょうか?
(作中より)
その言葉を、この人はどんな意味で使っているのかな?ということに、アンテナを立てて注意深く聞くようになったのは、まさにここ数年の話で、それまで、相手の言っていることを本当に無意識に、自分なりに解釈してわかったような気になっていることも多かったと思います。
「船を編む」は一冊の辞書ができるまでのお話し。コーチになってから、改めてふんわり使っているこの言葉の定義はなんだろう?とたまに辞書をひくことがあるのですが、一語一語こんな風に、誰かが頭を捻りながらしっくるくる表現を探しているのだとしたら、と辞書を作る方の立場を初めて想像しました。
もし、『ねぇねぇ、「恋」ってどういうものなの?』と子どもに聞かれたら、どんな風にあなたなら説明しますか?(映画中に“恋”の定義がでてきます^^)
記憶も感情も、言葉によって認識をして、残されていくわけでそれを、さらに色濃くするのもそれを誰かと共有するのも、また言葉の力なわけです。
私自身も、もっともっと感謝の気持ちや、応援したい気持ちを伝えたいのに、どう言葉に直したら伝わるのかわからなくてもどかしいなと思うことが今でもたくさんあります。
相手のことを、とても大切な存在だと思っていても、それを伝えるのは言葉の力。
相手のことを、心から応援したいと思っていても、それを伝えるのは自分の言語化力。
そして、それをこえる行動から魅せる、メッセージなのだと思うと、
伝える努力をしていくのも、気持ちを伝えるために言葉になおす力を磨いていくのも、もはや自分のためだけにあらず、相手への優しさにあふれた努力だなと感じます。
身近な大切な存在の、コーチになる。そんな方に1人でも多くこれからも大切にお伝えしていきたいと改めて感じました。
相手に届く、コミュニケーションについて、自分をより良く知りたい方にもお薦めです。
子どもにとって、一番の応援者でありたいお母さんにお薦めです。