「不機嫌ハラスメント」に出会ったら

先日、「不機嫌ハラスメント」という新しい言葉を目にしました。まさにどんなご家庭や職場でも実際に起こる可能性があることですが、新しく呼び方が決まるだけで認識しやすくなるものですね。

不機嫌ハラスメントとは
不機嫌な態度をとることで、相手に不快な思いをさせたり精神的な苦痛を与えること

そう思うと、「あの人の態度はまさに不機嫌ハラスメントだ!」と思った方もおられるかもしれませんし、「私、不機嫌ハラスメントしていたかもしれない・・」とご自身を振り返られた方もおられるかもしれません。

近い存在には「これくらい・・」とつい甘えてしまいがちですが、自分が相手にどんな影響を与えているのかを正しく認識しておくことはコミュニケーション力を高める上ではとても大切な点です。身近な人にもし「不機嫌ハラスメント」をされたとしたら、またしてしまっているかも、と感じた方はぜひ読み進めてみてくださいね。

コミュニケーションは鏡

今、私は疲れているんだ、不機嫌なんだということを、隠さずに出せる相手がいるとしたら、あなたにとってどんな存在の方でしょうか?少しくらいのこういったふるまいも、きっと相手は許してくれる、受け止めてくれるという気持ちや、自分が素直に感情表現をしたとしても、相手との変わらない関係性を過信することによるものも多いと思います。もしくは、自分が不機嫌でいることで与えている影響にまで、気をまわす余裕がない場合もあるかもしれません。

パートナーや、同僚、上司が明らかに不機嫌だったり、威圧的な態度なら、自分の気持ちも下がり、自分も不機嫌になってしまったり、空気が重くなり無口になってしまうといった風に影響は連鎖していきます。お母さんが機嫌が悪そうな日は、なんだか子どもがいい子にしている・・といったこともあるかもしれませんね。もし、身近にこういった事例で困っているなという時には、下記の記事をぜひ参考にしてみてください。

自分がコントロールできる範囲を整える

私たちにとって、自分でコントロールできる範囲は限られていて、コントロールできない範囲のことをストレスに思っても改善しないばかりかフラストレーションがたまるだけです。

例えば、パートナーに「朝起きてきて、いきなり不機嫌な顔されてもイライラするー!」と感じてしまう裏側には、朝は明るく挨拶するものだ、限られた時間なんだから気持ちよく過ごせるように配慮してほしいといった自分の気持ちが隠れているのかもしれません。

ですが、相手の機嫌をコントロールすることはできませんよね。。それに対して、自分の気持ちや機嫌はコントロールできることです。自分がその時間をより快適にご機嫌に過ごせる工夫をしてみるのもいいかもしれません。

人は、ご機嫌な人と一緒にいて、不機嫌な気持ちでい続けるのは以外と難しいものです。もし、相手が今目の前の出来事や抱えていることに心を奪われ、自分に目を向ける余裕がない状態なのであれば、フラットに接し続けてくれる存在が助けになることもあると思います。

そもそも、これを繰り返していると、相手が不機嫌であったとしてもあなたの中で客観的に、「今日は相手の状態が悪そうだから、こんな風に接してみようかな」という会話が起こってくることに気づかれると思います。この自分自身との会話がとても大切で、相手の状態に合わせて反射的に自分の機嫌が左右されていたころに比べると、相手との時間の味わい方が格段に変わってきます。

相手は変えられないけれど、関係性は変えられる

相手を変えたい、と思って関わると多くの場合は失敗します。誰だって自分が大切で、人に変えられることを望んではいないからです。もし、「相手がこんな風に変わってくれたらいいのに。」「私は精一杯しているのに、認めてくれない相手に問題がある。」と考えて相手に接すると、関係性がより悪くなる可能性があるばかりでなく、あなた自身も自分や相手を責めて、苦しい感情を味わうことになってしまうかもしれません。

じゃぁやっぱり、あの人は変わらないのか、、というと実はそんなこともありません。あなたの関わり方が変化することで、相手の反応が変わったり、相手の言葉が徐々に変わっていく可能性は充分にあります。

相手が理由もわからず不機嫌でいることは、近く大切な存在であるほど苦しいですよね。もしかすると、まだ自分が気づいていない相手のストレスがあったり、相手も溜まっている感情を抱えているのかもしれません。そんな、相手の言動の奥にある気持ちを想像しながら、関係性を作りあげていけたらとても素敵ですね。

落ち着いてお話しのできるタイミングで、あなた自身が相手とどんな未来に向かっていきたいと考えているのかを伝えてみるのも、おすすめです。

そのときは、ぜひ私はこんな風に考えているといった風に、“自分”を主語においた言葉でお伝えしてみてください。

例えば、
“休日は、(あなたに)家族との時間をとってほしいと思っているの”
と伝えるのと、
“休日はあなたと家族の時間を持てたら(私は)嬉しいなぁ。”
と伝えるもの。どうでしょうか?感じ方が変わってきませんか?

あなた自身の気持ちを伝えるには、自分を主語に置いたアイメッセージ(Iメッセージ)の方が、効果的だと言われています。なかなか、慣れていないとスムーズに出てこないかもしれませんが、取り入れてみてくださると嬉しいです。

伝わりやすい伝え方には“コツ”がある

“気持ちが伝わりやすい伝え方”にはいくつかコツがあります。日常の伝え方に意識的に取り入れていくと、相手の反応もみえてきやすいかもしれません。また、同じくらい大切なのは伝えているときのあなたの状態です。

相手の嫌な反応に引っ張られて自分も不機嫌になっていたり、自分もイライラしているときには、どんなに効果的な言い方をしてもきっと言葉以上のメッセージを相手に伝えてしまうことになります。

自分が、落ち着いたよい状態を保ちながら、相手に関わっていくためには自分の内側で起こっているコミュニケーションに目を向けてみることが近道になるかもしれません。

『私はこれだけ頑張っているのに、いつも私だけ・・』といった思考に陥ってしまうと、自分が苦しいばかりかお互いの関係性にも悪影響がでることもあるでしょう。そんな自分が陥りがちな思考の癖に気づき、見直しながら、より自分がまず充実感を感じながら過ごすために役立つひとつがコーチング(コミュニケーション)の力です。

もしより深く学んでみたいとお考えの際には、トラストコーチングスクールをぜひご利用ください。コミュニケーションを体系的に学ぶということは、相手の性格や大切にしている価値観に思いをはせながら、一緒に向かっていきたい未来のために関わり方を見直し続けていくためにとても役立つと思います。

 

 

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Profile

TCS認定コーチ/一般社団トラストコーチング法人営業部
藤田 純子(Junko Fujita)


大手人材会社で8年間医療福祉業界の人材サービス業に携わる。手がけたスタートアップのうち、介護職の人材紹介部門はのちに業界トップシェアを獲得。
その後、同社人事部にて教育部門を設置。新人研修、リーダー研修など年間のべ1,500人以上の幅広い社内の人材育成研修を担当する。


現在は、トラストコーチングスクール認定コーチ型研修講師として、企業研修や、ビジネスパーソンへの個人コーチングを提供。